約1ヶ月ぶりの書評記事、どう書こうか迷っている、糸島企画代表の落合です。
書くメシでお世話になっている、カワゾエさん(@kawazoezoe)の、
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この記事で紹介されていた、ふろむださんの著書、 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているという本。
9日前に購入したものの、なかなか時間を取れず読めていなかったのですが、ようやく読みました。
今回は、勘違いして生きていこうというレビューを書いてみたいと思います。
勘違いさせる力って? 錯覚資産って?
この本は、様々な心理学の用語を説明しながら、実力より勘違いさせる力のほうが重要だと説く本でした。
実力は高いが勘違いさせる力が低い人よりも、実力は低いが勘違いさせる力が低い人のほうが伸びていき、時間が経てば経つほど大きな差が出る、と書いた本です。
錯覚資産とは、「他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚」のこと。それを増やしていければ人生が豊かになるという、とんでもない本です。
読みたくなくなりましたか? まだ読みたい?
では、この本の構図を見てみましょう。
すごい人が、ちゃんとした理論を用いて説明してる = すごい!
本の冒頭で、著者さんの簡単な自己紹介があります。
・著者は、複数の企業を創業した経験があり、そのうち1社は上場した
・ブログ記事の累計読者数が少なくとも数百万人にはなる
・いわゆる「成功者」の知り合いも多い
こんなプロフィールを見たら、そんなすごい人が書いたことは正しいんだろう、と思いますよね。
しかも、心理学の用語が図を用いた簡単な説明付きでたくさん出てきます。
様々な錯覚の話が、どうしてそうなるのか解説されます。
すごい人が、理論を用いて説明してる。これは正しいに違いない、と思いますよね。
でも、それも錯覚ではないのでしょうか?
本当に関係はあるのかな?
すごい人が言っているから、内容が正しいのでしょうか。
心理学が正しいことと、本の内容が正しいことに関係はあるのでしょうか。
みんな錯覚しているけど、それに気づいたあなたは成功しますよ。
それは凄く甘い蜜です。この本を読んでいない人は気づいていないけど、私は知っている、というのが嫌いな人は少ないと思います。
人は好きなものを正しいと思いたがるものだと、本の中にも出てきます。
この本は、錯覚させる仕組みを二重三重に使われた本なのです。
“錯覚資産という卑怯な武器” を得る実例そのものです。
読みたくなくなってきました? まだですか?
勘違いして生きていこう
実力があるから成功すると思う。好きなものが正しいと思う。すごい人がすることはすごいと思う。
それはきっと幸せな考え方です。苦しくないし、厳しくもない。
錯覚資産という卑怯な武器を使って、実力以上に見られることでいい環境を得てより成長して、醜悪な勝者になる。
これは幸せな考え方でしょうか?
嫌なやつですよね。認められませんよね。
だから、錯覚資産に気づかず、勘違いして生きていきましょう。
実力があれば成功すると信じて、素直な自分で愚直な歩みで、勝ち負けなんて関係ないですよ。
この本を読むと、勘違いの構造に気づいてしまいます。
この本を読むと、錯覚資産を得る方法を考え始めてしまいます。
この本を読むと、ズルい武器を手に取る卑怯者になってしまいます。
私は読んでしまったので、錯覚資産を有効活用して成功を目指したいと思います。
あなたはぜひそのまま、勘違いさせられる側でいてください。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているのレビューでした。
どうでしょう、読みたくなくなりましたか?
(代表 落合裕太)